こんにちは、狭山店の碇山(いかりやま)です。
今回のターゲットは以前から狙って見たかった中深海の魚...赤い宝石とも言われる超高級魚ノドグロとしても有名な「アカムツ」です!
中深海の釣りでは今までスロージギングでタラやアラは釣って来たのですが...アカムツは初めてです。
ですが...今回はスロージギングではなく、餌釣りでのチャレンジになります。
今アカムツがよく釣れてると言うことで、椎名くんに教えてもらって中深海アカムツに初挑戦です。
お世話になったのは、銚子の『考進丸』さんです。
ここ犬吠沖では「犬吠サイズ」と言われる大型のアカムツが狙えるそうなので楽しみです。
仕掛けはここでトラブル等も考慮して2本針指定になってきるので、ヤマリアのアカムツ仕掛け2本針、そしてオモリはスカリーの200号。仕掛けはシンプルでオモリと餌を付けるだけ!しかし最近はサメが多いようなので、仕掛けとオモリも予備を多く持って行ったほうがいいそうです。
今回は仕掛け4枚(8セット)、オモリも4個用意していきます。
中深海とあってポイントも遠いので早めの出船で3時半集合...なのに前々日はデイ&ナイトとシーバス釣行で夜は寒さにやられ...前日は早朝から仕事、そしてそのまま仕事終わりで帰宅後約1時間号には出発とハードスケジュール。オマケにここ1ヶ月ぐらいは体調不良と普段は荒波でも船酔いしないのですが、最近は...
とにかく船に乗り込み約2時間キャビンで仮眠し体力の回復を図る。
船のスピードが弱まり開戦間近...外に出ると陸地はどこ?吹き荒れる風とドンブラコな波の中、ひとまず仕掛けを用意。
餌は前日にお店で買ってきたサバの短冊。細長い短冊を半分に切ってちょん掛け。アピール重視でそのまま付けてもいいが、餌取りが多い時や潮の速さ等状況次第で変えるようです。そして船で配られてるホタルイカ。これは足側から針を通して、頭(目)の辺りを潰さないように注意して持って、胴体(外側)だけを引き抜き、ワタ~頭、足が付いた状態で使うようです。ここも状況次第でそのまま胴体付きでも使うようなので、その日の魚次第ですね。
水深は250m前後から着底後はオモリを底に付けたまま仕掛けを上手く流していく。あまり底をはわせ過ぎると本命が釣れにくいようです。波と風でうねる中、仕掛けを立たせつつ送り込みアタリを待ちます...すると待望のアタリ!
本命ではないが嬉しいヒットでなんとなくコツは掴めて来たか?
今度は大きめのアタリに強い引き...これはなんだ??
上がってくるまで何が釣れたか分からないハラハラドキドキは水深が増す程増えるのでそこが中深海の面白い所かもしれません。
しかし上がってきたのはサバ。オマツリが多いので要注意です。
結構仕掛けを送って流した方がいいとのアドバイスに300mぐらいまで糸を出しながら底を探っていくと...来ました!!今度も強い引き...またサバか??これも上がって来るまでは分かりません!
ようやく魚体が見えてきた...赤い!!シルバーと赤褐色の背中...これこそ待ち望んでいた本命アカムツです!!
しかもサイズもデカい!
犬吠サイズと言われる40cmオーバーのナイスな初アカムツです。市場価値にすると...なかなかの値が付きそうです!そして食べても絶品に間違いなし!
まだまだこれから!というところでしたが、ポイント一帯に嫌な雲...天候がヤバそうとのことで、急遽退避。冷たい風と強い雨が吹き荒れて強制終了...となるところでしたが、しばらく様子を見て回復してきたようで、再び晴れ間を狙ってポイント移動し釣り再開。
しかしながら波と風は強く難しい状況に変わりなく、釣果と裏腹に絶不調な僕の体力を奪うがそこは気合いと根性で耐える!
水深も270m付近を狙い、どんどん流していくとカウンターの数値は300mを軽く超えていく。流し過ぎるとオマツリの原因にもなり、底も取りにくい。そんな中ヒットしたのは...ユメノカサゴとサメのセット。底をはわせ過ぎるとこうなるようです。しかし予想していたサメも小型で仕掛けが切られる被害も少ないのでなんとかセーフです。
波で激しくアップダウンする船上で仕掛けをいかに底に付けて安定させれるかが大事なので、竿の角度やラインの送り込みに細心の注意を払う。クラッチを切った状態で指でラインを摘んで底を感じ取りながら、底から離れたらラインを送り込み再び底を取って、仕掛けをはわせ過ぎないようにする。しかしある程度止めて食わせの間をとる事も大事なので、慎重に送り込みつつ止めてアタリも待つ。
すると狙い通りにアタリが!しっかり合わせて巻き上げる。
狙い通りのアカムツを追加に成功!さっき程のサイズではなかったが嬉しい1匹でした。
途中天候不良で中断することもありましたが、悪天候の中、なんとか初アカムツを、そして犬吠サイズの良型を釣り上げることに成功!数こそ取れませんでしたが、今日池イチのサイズが釣れたので満足です!
今回お借りしたタックルは、アリゲーターのスクイッド。今回のような波がある時は特にこのグラスロッドの特性がフルに発揮されたと思います。カーボンロッドだとオモリや仕掛けが跳ねてしまい、上手く底をキープ出来ません。柔軟な竿全体で揺れを吸収して仕掛けを安定させてくれます。またバレやすいアカムツは巻上げ中においてもグラスロッドが波を吸収して一定のテンションを保ちバラシを防いでくれるので安心して巻上げが出来ます。
4月にはアリゲーターの展示受注会もございます!
様々なサンプルロッドの展示や自分だけのカスタムロッドのオーダーも出来ますので、是非ご来店お待ちしております。