末枯れる 積もる湖底に 恋燃える
使用した釣具
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- 釣竿
- レイズRZ772S-ML
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- リール
- ステラC3000MHG,2500F4
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- ルアー
- ザッガー65F1 、フロントレイク、バックス、ヘブン、ALF、リアライズ、ミュー、ピュア、サージャー、チェリーブラッド、パニッシュ
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- 道糸
- PE0.6→0.4
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- ハリス
- フロロ8lb.→6lb.
コメント
こんにちは、狭山店の碇山(いかりやま)です。
先週は久しぶりに渓流でしたが、やっぱり湖の景色と魚、強烈な引きな恋しくなって野反湖にやって来ました。
先週初雪が観測され紅葉も終盤、積もる落ち葉の山道を駆け上る標高1,500m。朝の気温も前より暖かい気もするが2~3℃。澄んだ空気に星空が綺麗です。
夜が明けいつものポイントへ。
今日は釣り人も多く、前よりも増水しており沖まで立ち込めた馬の背も途中渡れず、いいポイントに入れない。ギリギリの所まで立ち込んで開始。
目の前の馬の背にはすでに50~60cmサイズがウロウロしている姿も見える。
今回も対岸のブレイクではなく、回遊してるヤツが狙いなのか?ひとまず対岸ブレイク付近から広範囲に表層から少しずつカウントダウンして探る…しかし全く反応がない。
無情にも過ぎていく朝のゴールデンタイム。いつもなら数回のバイトやヒットがあるのですが…
全く反応が得られない中、分かってきたのは、魚はブレイク付近に固執していない、浅めの棚を回遊してる、小魚(ウグイ?)を追っている。
そこで色々試すと、細身のスプーン(フロントレイク6.8g等)にはチェイスがあり、カラーもシルバー系や特にアワビ貼りには反応がある様子。
いつもなら餌釣りかフライと誰かが魚を掛けている、スプーンで周りより釣っている時間なのですが…
これはヤバイと思い作戦変更。
スプール交換してラインをPE0.8+フロロ8lb.からPE0.4+フロロ6lb.、スナップも最小サイズに軽量化とギリギリまでフィネス化。駆け上がりや流木もあるエリアで暴力的に飛んで跳ねる60cmクラスのハコスチが捕れるかどうかギリギリの選択です。
ルアーも最近ネイティブでも威力を発揮しているザッガーF1です。
最初は色々試し反応ない中、徐々にパターンを掴めてきた。急潜行&急浮上に反応するヤツにはマジックジャークで、ボトムノックに反応するヤツにはクランキングで。あとは反応する場所、トレースライン、タイミングです。
これで何度か口を使わせたのですが、フックが掛けきれず、限界ギリギリの細軸フックも硬い顎を捉えきれず少し伸びて返って来るのみ…
焼く6時間、冷たい湖に立ち込み投げ続けましたが、冷たい雨も降ってきたので一旦撤退…
2週間前は紅葉で黄金色に染まった湖畔の景色も少しの紅を残して、葉のない木々が目立ち冬の装いになってきています。
水深のあるダムサイト近くに入ります。
初ポイントですが、釣り人も多く人気スポットの様子。かなり水深があり、9gのスプーンでもカウント40秒近くかかり、中禅寺湖を思い出させます。
水深はあるが、僕の予想ではハコスチは浅い棚を回遊してるはず。
岸際の地形を見つつ、良さそうな場所で広範囲をカウントダウンして棚を刻みながら探る。水面にハコスチらしきライズがあり、その遥か沖から浅めの棚を引いてくると…待望のヒット!!
掛けた瞬間に絞り込まれる引きの直後に大ジャンプ!回遊のハコスチだ!
一気にラインを巻いてくるが続いて大ジャンプ!そして重みが消えた…貴重な1匹を逃してしまった…前回もこの近くで回遊のハコスチを掛けたが、居着きと違って遊泳力も高く、ダッシュとジャンプがヤバイです。大場所なので必然的に重いスプーンを使用しており、バーブレスフックでコイツを獲るのは至難の業かもしれない。
その後夕まずめまでランガンしつつ、流れ込み等の要所では粘ってみたが、魚のライズは見られたがルアーには反応せず…
最後に釣りしていた監視員の方に会って話を聞きましたが、産卵前で今はなかなか口を使わず難しいとの事…そう言われれば朝に見た個体は産卵を意識した行動にも見えました…湖上の景色は枯れゆく中、落ち葉が湖底に積もる程に、短き秋、恋の季節に湖の魚は燃えているようです。
周りでも釣れておらず、そんな中でも口を使わる事が出来たので良かった方なのかも…しかし悔いが残る結果に。
野反湖はこれから寒さが厳しくなってきます。当日も2℃→12℃(雨)→5℃といった感じで雨上がりの風は肌を刺すような冷たさです。11/10を最後に禁漁もなり、その後は積雪と湖も凍結し閉ざされてしまいます。残り僅かですが、またあの引きをあの場所、あの景色の中で味わいたいと思います。