厚木店の川口です。今週の「とことんアマダイ」はシケ続きで土曜日の出陣となりました。今回も前日の釣果が０〜５匹という事で、正に人事を尽くして天命を待つといった心境での出陣です。

２月１７日、沖右衛門丸の予約システムにて何とかキープできたのは左舷ミヨシ。強めのナライが吹く予報だが、土曜日という事もあってか、右舷８名、左舷５名で計１３名のアマダイフリークを乗せて、定刻の７時に河岸払い。

先ずは通常パターンの６０ｍダチを攻めるが、昨日の状態が続いているのかアタリが遠い。それでもレンタルタックルの数名を考慮に入れてか、いつもより長めに流していると待望の本命らしきアタリが到来。

小型だが丁寧にリーリングすると水面下にアカアマダイの姿を確認。が、抜き上げようとした際に想定外のフックアウト。浮いていたらタモで掬おうかと思っていたが、ゆっくりとリーリングしたせいか海底に消えて行きボウズ脱出はならず。

その後もアタリは遠く、船中でポツンポツンと姿を見せる程度。急激な水温低下も無く、回収したハリに残っているオキアミに付着する汚れが多い訳でも無い。但し、少しだけでもタナが低くなるとガンゾウビラメが食ってきてしまうので、食い渋りは潮が流れていない事が理由と思われる。

居食いの様なケースも多いそうで「誘いは最低でも仕掛けの長さ分は上げて下さい」と船長からアナウンスがある。試してみると竿先を目線まで上げた状態から重みが加わっていき、更に上げてみると魚がハリ掛かりしている事を自覚。反転してヤリトリ開始となるが、水面下に姿を見せたのはムシガレイ。

そんな事が断片的に何回かあり、何とか本命を釣り上げてボウズは脱出。ならば始めからタナを上げれば良いのかと試してみたが、そうすると付けエサがキレイに残ってきてしまうため、枝バリのスイベルが底スレスレを這う様なタナ設定で口を使わせ、聞きアワセでハリ掛かりさせるパターンを進める。

そうして１０時頃までにアカアマダイを２匹手中にしたところで、船長は満を持して深場狙いに切り替え。６０ｍダチで長居した分８０〜９０ｍは飛ばして、１０５ｍダチで投入合図が出る。

すると明確なアタリがあり巻き上げを開始すると、重量感はあるが頭を振る感じが本命では無さそう。テンビンを手にとり仕掛けの先を見てみると、自分的には本命と等価な良型のムシガレイ。

そうして更にムシガレイを追釣しながらアマダイからのコールを待つが、コツっという小さなアタリでオキアミの頭だけ取られるケースが多発。

もしかして活性の上がらないアマダイのアタリかも？ と、考えてコマセダイと同様に小さめのオキアミを選び、更に頭からハリ先が出るように深めに刺して投入。タナを何度か取り直した際にオキアミが海底からゆっくりと浮き上がるイメージで誘いを繰り返す。

するとコツっというアタリがあったので、大きく聞きアワセしてみると仕掛け全体が底から離れるタイミングで強い引き込みが始まる。

ウネリの残るミヨシ席で短めの硬調ロッドを使っていたので、突っ込まれた際でもフックアウトしない様に普段の倍くらい丁寧にヤリトリ。すると水面下に姿を現したのは４０センチくらいの良型アマダイで、隣席の好青年が差し出すタモに無事にインする。

以降も同じパターンで根気よく頑張るも、１回だけ小振りのアマダイとムシガレイの一荷があったのみで、定刻の１４時に無念の沖上がり。アマダイは今季最低の４匹で終了もムシガレイは今季最多の４匹釣れ、一日を通して色々と試せたので楽しかったです。

竿頭は右舷トモの方が最大４４センチを含んで８匹、左舷トモの方も８匹。スソでも型を見ることは出来たので、日並みの割には悪く無い釣果でした。

沖右衛門丸２８号船の浜守船長、同乗者の皆さま、お疲れ様でした。

【今後の見通し】 

６０ｍダチの浅場から１００〜１２０ｍラインの深場まで、まんべんなくアタリが出る様になりましたが、低水温期に入ったせいかテクニックで釣果に差が出てしまう様な状況です。一方でアマダイは脂の乗りも増して非常に美味です。

乗合船は３月くらいまでは継続されると思います。煮付けると美味しいムシガレイは春の産卵を迎えて活性も高くなり、家族分の数を揃えるのも可能かと思いますので楽しみも倍増です。

つり具のブンブン厚木店ではアマダイ釣りに対応した竿やリール、仕掛け類を豊富に取り揃えております。是非とも ご来店願います。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。