2024.05.29 印刷する 駿河湾石花海の大ダイ狙い、8キロ級登場! 魚種 マダイ サイズ 78 数 マダイ✕0匹(頭2匹、船中6匹) メダイ✕0匹(頭2匹、船中3匹) ワラサ✕1匹(船中1匹) イサキ✕0匹(船中0〜2匹) その他、良型のサバ多数、 アカイサキ、レンコダイなど 釣り方 コマセ真鯛 場所 静岡県 天候 曇り時々晴れ 釣り人 川口善仁 店舗 厚木店 釣行日 2024.05.23 コメント 厚木店の川口です。5月の声を聞くと気になるのが駿河湾・石花海の大ダイ、激うまイサキ。「石花海」は駿河湾の南西部に位置し、水深1900mから最浅部32mまで一気に駆け上がる「海中の高山(台地?)」であり、プランクトンの豊富な好漁場として知られています。 特に5〜6月は10キロ超えのマダイが釣れる実績も少なく無いため大ダイ釣り師の夢のフィールドとなっています。イサキは背鰭の付け根が黄色っぽくなった脂ノリノリの35~40センチ前後が揃うブランド魚として知られています。 今季の自分の初挑戦は5月23日、6名の大ダイ釣り師が土肥港に午前3時半に集結。予約順から右舷ミヨシには過去に2週間のトータルで28キロの大ダイを揃えた実績を持つ宮下氏と同行の長田氏、左舷ミヨシには剛樹フィールドテスター「マダイ職人」の本多氏が着座。 予約順がラストの自分は右舷トモとなり、仲乗り2人が実釣に加わって計8名の陣容でのチャレンジ。 各自の釣り座にタックルやクーラーを持ち込んだ後、着替えを持って光触媒コーティングで抗菌された船室のベッドに入って仮眠を取ることが可能。帰りも仮眠を取る際は着替えてからベッドに入る。 石花海への到着は概ね6時過ぎ。船長のアナウンスとお決まりのBGMで起床し、投入に向けた準備を開始。 そうして期待の第一投は50mダチで指示ダナは25m。富士山は春霞が掛かっているため、遠くにその頭の部分をうっすらと見せている。海面の水色は澄み気味だが濁りもある様で探見丸の反応も悪くない。 すると仕掛けが潮に馴染んだ頃合いで宮下氏にビッグヒット。そして若干の落し込み誘いをかけた自分にもアタって、いきなりのダブルヒット!! 宮下さんは不運にもハリを飲み込まれてしまった様で、彼としては信じられない様なまさかのハリス切れ。自分は何とか10mちょい走らせたところでファーストランを止める事に成功して巻き上げ体勢に入る。 浅場で掛けた魚は弱りづらく、暫くは5mほど巻いては走られてを繰り返して、マダイならば7キロ超と確信。何とかバラさずに少しずつリフトさせて残りは10m、そしてコマセビシが水面に近づくにつれ期待よりは嫌な感じが強くなる。 そして残り5mとなった段階で残念ながら青物だと断定。手繰っていたハリスを2回ほどリリースして3回目に無事ランディング。タモに入ったのは後検量5.7キロのワラサだったが、取り敢えず完全ボウズは脱出。 条件が揃っているのかアタリは続いて左舷で未だ卵を叩いていない美形のマダイ3.8キロが船に入る。そして流し替え後は宮下さんがリカバリの大ダイ5.4キロを見事にゲット! 同行の長田さんが3.2キロで続くが、その後は反応が突然薄くなり白けた状態になってしまう。 船長はサメが出没したものと判断して影響が無さそうなポイントを探すも上手く行かずに北礁から南礁への大移動を決意。 20分強ほど走って再投入。水深80m程度でビシダナの指示は55m。しかし35〜40センチ超えのサバが回遊しており、船とサバとの鬼ごっこ状態になってしまう。 自分はマダイやイサキのアタリも遠くなりそうだが仕掛けのバランスを重めにしてサバを回避するものの、左舷の胴の間からトモにかけてのサバフィーバーに巻き込まれて立て続けに仕掛けが使い物にならなくなる。 そんな中でも2.4キロのマダイが姿を見せるとサバの活性も一段落したのかコマセの下層で捕食中の良型魚の反応が探見丸にも映り始める。 すると沈黙を続けていた本多テスターが本領を発揮して見事に口を使わせる事に成功。5キロはゆうに超えているであろう対象も氏の技量をもってすれば仕留めるのは時間の問題で、仲乗りの谷口さんの差し出すタモに収まったのは後検量6キロの大ダイ。 その後も反応は出続け、単発だがヒットが続くもマダイでは無く3〜5キロくらいのメダイ。船中3匹目が取り込まれたタイミングで時合も終了した様子。 次のチャンスに期待して流し替えを繰り返すも活性が上がったのはサバ。各自すでにお土産分はキープ済みのため、残り1時間強を残して朝のポイントへリターン。しかし潮変わり後のせいか朝の様な活性は見られない。 それでもコマセを撒いているうちに魚探の範囲外から時おり船下に入って来る個体が増える。すると実力者の本多氏がクライマックスを演じる事になり、今日イチの魚とのバトルを告げるゴングが鳴る。 石花海の大ダイは外洋性の特徴からか尾ビレが大きく遊泳力が半端無い。水深50mだと、ほぼ横っ走りする感じとなるため、方向によってはオマツリも起きやすい。 案の定、ミヨシ寄りの宮下氏、長田氏と絡んでしまったがオマツリ対策の術を知っているベテラン揃いのためヤリトリ中の仕掛けに悪さをしない様な対応を取り、それを仲乗りが受け捌いて事なきを得る。 そうして無事にランディングされたのは、今季最大となる8.7キロのオスダイ。白子を持っていたら10キロ近くだったかもしれない。 その後は規定の13時まで粘るも大ダイのヒットは無く沖上がりとなりましたが、探見丸にも真っ赤な太い個体の反応が映っていましたので大ダイを釣りたい方は夢を叶えに挑戦するのも有りだと思います。 明後日の出船時にも7.3キロが姿を見せています。 尚、激うまイサキは15mのマダイ仕掛けで長田さんが2匹釣ってトップでした。 【今後の見通し】 例年は6月の声を聞くと石花海でのコマセ釣りは良型イサキがメインターゲットとなりますが、大ダイが食ってくる事も少なくありません。従って、バッカンにはマダイ用の仕掛けも積み込んで臨むことをオススメします。 つり具のブンブン厚木店ではマダイやイサキ釣りに対応した竿やリール、仕掛け類を豊富に取り揃えておりますので、ご来店をお待ちしております。 長文となりすみませんでしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。 使用した釣具 釣竿 剛樹 インビクタマダイ T1 235 リール ダイワ 21シーボーグ 300JL しかけ 吹き流し15m(3段テーパー) 道糸 PE4号✕300m ハリス フロロカーボン5号 エサ オキアミ
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厚木店の川口です。5月の声を聞くと気になるのが駿河湾・石花海の大ダイ、激うまイサキ。「石花海」は駿河湾の南西部に位置し、水深1900mから最浅部32mまで一気に駆け上がる「海中の高山(台地?)」であり、プランクトンの豊富な好漁場として知られています。
特に5〜6月は10キロ超えのマダイが釣れる実績も少なく無いため大ダイ釣り師の夢のフィールドとなっています。イサキは背鰭の付け根が黄色っぽくなった脂ノリノリの35~40センチ前後が揃うブランド魚として知られています。
今季の自分の初挑戦は5月23日、6名の大ダイ釣り師が土肥港に午前3時半に集結。予約順から右舷ミヨシには過去に2週間のトータルで28キロの大ダイを揃えた実績を持つ宮下氏と同行の長田氏、左舷ミヨシには剛樹フィールドテスター「マダイ職人」の本多氏が着座。
予約順がラストの自分は右舷トモとなり、仲乗り2人が実釣に加わって計8名の陣容でのチャレンジ。
各自の釣り座にタックルやクーラーを持ち込んだ後、着替えを持って光触媒コーティングで抗菌された船室のベッドに入って仮眠を取ることが可能。帰りも仮眠を取る際は着替えてからベッドに入る。
石花海への到着は概ね6時過ぎ。船長のアナウンスとお決まりのBGMで起床し、投入に向けた準備を開始。
そうして期待の第一投は50mダチで指示ダナは25m。富士山は春霞が掛かっているため、遠くにその頭の部分をうっすらと見せている。海面の水色は澄み気味だが濁りもある様で探見丸の反応も悪くない。
すると仕掛けが潮に馴染んだ頃合いで宮下氏にビッグヒット。そして若干の落し込み誘いをかけた自分にもアタって、いきなりのダブルヒット!!
宮下さんは不運にもハリを飲み込まれてしまった様で、彼としては信じられない様なまさかのハリス切れ。自分は何とか10mちょい走らせたところでファーストランを止める事に成功して巻き上げ体勢に入る。
浅場で掛けた魚は弱りづらく、暫くは5mほど巻いては走られてを繰り返して、マダイならば7キロ超と確信。何とかバラさずに少しずつリフトさせて残りは10m、そしてコマセビシが水面に近づくにつれ期待よりは嫌な感じが強くなる。
そして残り5mとなった段階で残念ながら青物だと断定。手繰っていたハリスを2回ほどリリースして3回目に無事ランディング。タモに入ったのは後検量5.7キロのワラサだったが、取り敢えず完全ボウズは脱出。
条件が揃っているのかアタリは続いて左舷で未だ卵を叩いていない美形のマダイ3.8キロが船に入る。そして流し替え後は宮下さんがリカバリの大ダイ5.4キロを見事にゲット!
同行の長田さんが3.2キロで続くが、その後は反応が突然薄くなり白けた状態になってしまう。
船長はサメが出没したものと判断して影響が無さそうなポイントを探すも上手く行かずに北礁から南礁への大移動を決意。
20分強ほど走って再投入。水深80m程度でビシダナの指示は55m。しかし35〜40センチ超えのサバが回遊しており、船とサバとの鬼ごっこ状態になってしまう。
自分はマダイやイサキのアタリも遠くなりそうだが仕掛けのバランスを重めにしてサバを回避するものの、左舷の胴の間からトモにかけてのサバフィーバーに巻き込まれて立て続けに仕掛けが使い物にならなくなる。
そんな中でも2.4キロのマダイが姿を見せるとサバの活性も一段落したのかコマセの下層で捕食中の良型魚の反応が探見丸にも映り始める。
すると沈黙を続けていた本多テスターが本領を発揮して見事に口を使わせる事に成功。5キロはゆうに超えているであろう対象も氏の技量をもってすれば仕留めるのは時間の問題で、仲乗りの谷口さんの差し出すタモに収まったのは後検量6キロの大ダイ。
その後も反応は出続け、単発だがヒットが続くもマダイでは無く3〜5キロくらいのメダイ。船中3匹目が取り込まれたタイミングで時合も終了した様子。
次のチャンスに期待して流し替えを繰り返すも活性が上がったのはサバ。各自すでにお土産分はキープ済みのため、残り1時間強を残して朝のポイントへリターン。しかし潮変わり後のせいか朝の様な活性は見られない。
それでもコマセを撒いているうちに魚探の範囲外から時おり船下に入って来る個体が増える。すると実力者の本多氏がクライマックスを演じる事になり、今日イチの魚とのバトルを告げるゴングが鳴る。
石花海の大ダイは外洋性の特徴からか尾ビレが大きく遊泳力が半端無い。水深50mだと、ほぼ横っ走りする感じとなるため、方向によってはオマツリも起きやすい。
案の定、ミヨシ寄りの宮下氏、長田氏と絡んでしまったがオマツリ対策の術を知っているベテラン揃いのためヤリトリ中の仕掛けに悪さをしない様な対応を取り、それを仲乗りが受け捌いて事なきを得る。
そうして無事にランディングされたのは、今季最大となる8.7キロのオスダイ。白子を持っていたら10キロ近くだったかもしれない。
その後は規定の13時まで粘るも大ダイのヒットは無く沖上がりとなりましたが、探見丸にも真っ赤な太い個体の反応が映っていましたので大ダイを釣りたい方は夢を叶えに挑戦するのも有りだと思います。
明後日の出船時にも7.3キロが姿を見せています。
尚、激うまイサキは15mのマダイ仕掛けで長田さんが2匹釣ってトップでした。
【今後の見通し】
例年は6月の声を聞くと石花海でのコマセ釣りは良型イサキがメインターゲットとなりますが、大ダイが食ってくる事も少なくありません。従って、バッカンにはマダイ用の仕掛けも積み込んで臨むことをオススメします。
つり具のブンブン厚木店ではマダイやイサキ釣りに対応した竿やリール、仕掛け類を豊富に取り揃えておりますので、ご来店をお待ちしております。
長文となりすみませんでしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。