天空の湖 疾走・飛躍する美の弾丸
使用した釣具
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- 釣竿
- レラカムイRKSS-69ML
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- リール
- ステラC3000MHG
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- ルアー
- バックス、フロントレイク、ミュー、メッシュバイト、リアライズ
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- 道糸
- PE0.6
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- ハリス
- フロロ8lb.
コメント
こんにちは、狭山店の碇山(いかりやま)です。
今回も湖へネイティブトラウト狙いに行って来ました。
長野と新潟に程近いどこまでも続く山道を上り、遮る突然森が突然切れて開けた景色に。そこに広がる天空の湖…野反湖。
湖面の標高1,500m、高山植物に囲まれ遮るのものもない開けた空と澄んだ水色に染まる青い魚『ブルーバックレインボー』と美しく引きが強烈な血統の箱島系スチールヘッド…『ハコスチ』を狙いに再びここへやって来ました。
特にハコスチはひとたびヒットすれば強烈な引きと大ジャンプ、そして美しい魚体ととにかくサイズもデカい!と遊魚としては最高のトラウトです。スポーツ万能なイケメン、モデル兼アスリートみたいなズルいヤツです。
初挑戦は夏。大減水と高地ですら高水温の状況に完敗でしたので、中禅寺湖、湯ノ湖と禁漁を迎えたレイクの次の場所として、水温も下がり水位も回復した野反湖にリベンジです。
水位も回復しており、減水時に下見出来たのも役立って周りをチェックしながら良さそうなメインポイントへ。
川筋とブレイクライン、岩に立木が絡む高ポイントだが、一見今の水位では分からない。対岸の岬状に伸びた浅瀬に立ち込んでそこから狙う。
まずはバックス6.5g。フルキャストでギリギリ対岸のブレイク付近に届くので、表層、カウント3秒、5秒、8秒…といった感じで扇状に隈無く探っていく。
…するとすぐに答えは返ってきた。
…コン!っというアタリを即座にアワセ、カウンターで強烈なダッシュ、そして大ジャンプ…ハコスチだ!強烈な引きとジャンプが持ち味のスチールヘッドの血統、この引きとジャンプを乗り越えない限りこの魚は捕れない。
最初の1匹に緊張しながらも無事ネットイン…
40upの太い個体。引きもさることながら、このサイズがなかなか湖で釣れなかったので、捕れたことにもですが、前回のリベンジも含め非常に嬉しい1匹。朝マズメ早々にすでに満たされた感もあるが…秋の野反湖はこんな物ではなかったのでした。
再び対岸のブレイク付近を丹念に狙う。
来るならここだろ??そんな場所に差し掛かったバックスが再び襲撃に合う。
ドスンという衝撃と共に伝わる重量感…直後にカウンターをくらいトルクのある重々しい走りに竿がのされるが立て直す…ヤバいヤツが来てしまった。そこそこ締めてるはずのドラグ、何度も引き摺り出されるライン、こんな巨大なのにもれなく大ジャンプもセットでお披露目してくれる…ライン、フックがいつやられてもおかしくない。
ようやく浅瀬に誘導しても繰り返す猛ダッシュを回避しながらネットで狙うが…入らないんじゃないか??とりあえず頭を入れてようやく確保!
ネットのフレームからも飛び出すサイズで肉厚ボディ。ピンク色が美しく顔付きもワイルドな個体。そしてサイズも文句なしの52cm!
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しかしまだまだこれで終わらない…底知れぬ野反湖のポテンシャル。
先程の50upが釣れた次の1投…ドンピシャでルアーが入ると連続ヒット!!
またしてハコスチの40up。ヒットルアーはここまで全てバックス6.5g。
しかしまだ終わらない朝マズメのフィーバータイム。ここからはルアーをローテーションしながらさらにパターンを探っていく。
記憶を頼りに対岸のブレイクラインを攻めていく…イメージはこうです。
対岸の斜面から狭いフラットを経て深い川筋まで落ち込むブレイクライン。ちょうどスプーンがカウント3~5秒で巻いて行くとフラットからブレイクラインを掠めて引くことが出来て、ブレイクを超えたところでその一段下にいる魚が襲ってくるイメージだ。
そのブレイクエッジに岩と立木も絡む複合ポイントあり、さらに美味しい場所となっている。
イメージ通りにキャストが決まり、良いラインを通して来れれば高確率で訪れるドスン!という衝撃。
メッシュバイト7gでもヒット
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元気良すぎでネットから逃走…
続いてフロントレイク6.8g
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裏面はシルバーでしたが、赤のアワビ貼りにチューニングしての1本。
続いてリアライズ8g。シルバー系を試すがこれもポイントに入ればアタル!しかしこれは掛け損ねるが、次の一等でヒット!しかしバラシ。同じくリアライズ8gで赤金も試すがアタリのみで掛けきれず。
途中まで巻いてきて掛かった魚もいたが、やはりほとんどが駆け上がり付近でのバイトが集中。
そして色々ルアーも試すが、クリアレイクだけあってか?メタリック系が好反応でパールやマット等の塗り系カラーは反応が悪い。光量も少ない為か?ゴールド系がやはり強いようです。
怒涛のヒットで朝の1時間程で4~5本のハコスチをキャッチしサイズも全て40オーバー。バラシも3回…どうしても掛け損ねもあるが、巨大なダッシュと大ジャンプによってバラシも発生してしまう。
どれもこれも引きは強烈…ヒットした瞬間のカウンターで竿を持って行かれるのを立て直すが、ショートグリップの竿では耐え難い。両手で竿を握り立て直しやり取りをする。出来ることなら脇にしっかり挟めるぐらいのロンググリップじゃないと厳しいです。
さすがにアタリもなくなってきて、冷たい雨が降ったり風が吹いてきたりと状況は悪化。そこでスプーンを8~10gにウェイトアップして対応し、飛距離が伸びた分、斜面をカーブフォールでブレイクまで沿わすようにフォールさせる等、より丁寧に駆け上がりを狙う。
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ミュー8gで本日6本命のハコスチ40オーバーを絞り出す。
ポイント選択とその場所に合わせた狙い方、ルアーとカラーも合わせていき、導き出した答えでした。
周りの餌釣りやフライの人も釣果はあったが、圧倒的にスプーンでした。狙った場所に思い通りにアプローチ出来るか?そこに必要な物はどんなルアーか?そこがルアーの楽しさでもあり、難しさでもあります。
午後は他のポイントも見て回ろうと思いましたが…雨と爆風が湖面を駆け回り白波が立つ程の大荒れの天気になり、気温も急低下し2℃まで下がる予報。
午前中で十分満足過ぎる釣果だったので早めに切り上げて終了。
野反湖は11月10日まで。高い標高と低い気圧、変わりやすい天気だけでなく、気温もかなり低いので防寒対策をしっかりして挑みましょう。