2023.11.24 印刷する 相模湾のコマセキハダ(今季ラストの4戦目) 魚種 キハダマグロ サイズ 110 数 キハダマグロ(35.3キロ)✕1本 釣り方 コマセキハダ 場所 神奈川県 天候 晴れ 釣り人 川口善仁 店舗 厚木店 釣行日 2023.11.22 コメント 厚木店の川口です。11月22日、泣きの1回で相模湾のコマセキハダにチャレンジして来ましたが、波乱万丈の釣行となりました。 5時30分に開店、受付。キハダ船の舟形には4隅のみ4名しか入っておらず、谷間に当たった?それともコマセキハダとしては例年ならば終了していても良い時期だから少ない? 理由は判らないが、このままならば釣り人としてはオマツリ回避等の面でメリットが大きいが、反面でコマセが効きづらく、取り込みの際の不安もある。フリーの当日客が来るかもと思ったが、この日は増えずに定刻の6時30分に片舷2名ずつの計4名で出船となる。 40分程度で釣り場の小田原沖に到着し、程なくして流し釣りを開始。水深100mくらいに小さな反応が出ていたが、浮かせて食わせるのでタナは水面から70m。 今回の仕掛けは前回のフィードバックでテーパー無しのストレート。長さ15mなので反応が出ていない際の投入は魚にコマセの存在を知らせるため、指示ダナよりも17m下からコマセを出し始める。 すると間もなく「キハダが船の周りでコマセを食っているから、今日は食うよ」と、船長が告げる(予言・その1)。 キハダが船に近寄って来るのは何回かあったようだが、9時過ぎに船下に入ってきてビッグチャンス到来。探見丸にも明確な反応が映し出されて血圧は急上昇!! しかし、10分ほど続いたチャンスは残念ながら沈黙に終わってしまい、次のチャンスメイクのため、いつもよりも短めの5〜7分ピッチで30分ほど投入を続けていると探見丸に反応は無いが穂先が変な動き。 ふわふわとしていた穂先がグッ、グッと段階的に締め込まれる様になり、オマツリかもしれないが念の為アワせをくれると確かな重量感での引き込みに変わる。待ちに待ったキハダらしきアタリで、船長にアタったと大声で知らせる。 グワーーっと200mはラインを引き出して走るものと思いきや、90mくらいでストップ。キメジか!? いや、直近での釣果報告は無いし、バットに伝わる重量感は明らかにキメジのそれでは無い。 幸いラインの出方がほぼ真下だったので、早めにサニー商事のマグロリング(ピンク)を投入。水深60〜80mの攻防の中でエラに嵌まるようにさせる。 そうして40mを切る頃にはリングの効果か反抗も弱まって来たので、リールのラインを手で引っ張って取り込みの体制に入る。 人数が少ないので久し振りに自分でハリスを手繰る事になったが、不安そうな表情を察したのか、船長が「多少暴れても強引に手繰ってしまう様に」とのアドバイスを告げる。 そうして巻き上げ完了。リーダー、次にハリスを掴んでキハダを引き寄せると水面下に姿を見せたのは想定よりも大きな推定50キロ級の良型。 あと2回転ほどか、詰めに入った瞬間に未だ十分に体力の残っているキハダが大暴れ。アドバイスは吹き飛んでしまい、ついつい手繰る手の力を緩めてしまうとキハダは再度走り出してしまう。 すると次の瞬間、ブチっとか、バチっとかいう嫌な音を立ててPE10号がラインブレイク。いつ走られても良いようにドラグは緩めてステンカンもフリーにしておいたが、ラインの十分な回収が出来ておらず、キーパーから離して頂く際に穂先にラインが絡んでしまっていた様子。 十中八九は獲ったと思われた状況からのバラしに、船上はひとしきり沈黙が続き、船長の苦笑いで時が動き出す。 「ハリスは手繰り続けて緩めると良いことは無いよ」と、何度も聞いた筈の船長のコメントが今日は重たく感じる。 使われ無かったギャフとモリが船縁に立てられたままで出番を待っている様なので、10分後に戦線に復帰!! それからも何度か船の周りでコマセを拾っている様な反応が船の魚探には映し出される様で、波状で飽きない程度の刺激が続く。 「キハダが再度、船の周りでコマセを食っているから、また当たるよ」と、船長が告げる(予言その2)。 探見丸の潮位グラフに目をやると13時過ぎに満潮になる様に見えたので、スマホで調べ直すと満潮は13時30分頃。 時合に口を使うと可能性もあるかと、そのタイミングに合わせて仕掛けを投入し、食いタナの付近に集中的にコマセを撒く。 すると同じタイミングで風が南に変わり、いい感じでコマセが船の外側に払い出す様になる。 すると穂先がハネる様な変化があり、次にグググと抑え込まれたのでアワせをくれると今度は一気に走り出す。1本目とは異なり走らせて疲れさせる作戦でドラグは少しだけ緩めにする。 船上は今度こそ獲るという雰囲気に被われていてプレッシャーが半端ない。(^_^;)(^_^;) ランは180m程度で収まったのでドラグを良い具合に締めてファイト開始。すると今回のキハダは寄せられるのを嫌がって、二度三度の強い抵抗をみせる。 そのうち水圧の高い水深を嫌ったのか、船から離れる方向で表層に向かってダッシュ。トローリングしているかの様なヤリトリになってヒヤッとしたが、船長が船で追ってくれてリーダーを掴みハリスを手繰れる状況になる。 ハリスを手繰ると掛かっていたのはオダモン級には程遠い大きさで、暴れっぷりからは想像もつかなかった型だったが、自分自身で2本目のギャフを入れて無事に船内へ。 後検量35.3キロでした!! その後、投入の合図は出たが、当たらずタイムアップ。型は小さめでしたが1本目をバラしてしまったので、無事にゲットできて本当に良かったです。 【今後の見通し】 例年は11月の初旬〜前半に終了するコマセキハダ乗合ですが、今年は高めに推移した水温や群れの残存状況により12月の頭までは楽しめるかもしれません。 翌日の23日はヒット4回、45.3〜63.3キロが3本上がったとの事です。 心残りのある方、諦め切れない方はラストチャンスに賭けてみては如何でしょうか!? つり具のブンブン厚木店ではコマセキハダの専用ロッドやリール、仕掛け類を豊富に取り揃えておりますので、是非とも ご来店願います。 最後までお付き合い頂きありがとうございました。 使用した釣具 釣竿 剛樹 アルバカーレス S185 / 自作のキハダロッド 2.7m リール ダイワ シーボーグ 800MJ しかけ テンビン吹き流し 1本バリ 道糸 オムニウム10号✕500m ハリス フロロカーボン24号 エサ オキアミ
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厚木店の川口です。11月22日、泣きの1回で相模湾のコマセキハダにチャレンジして来ましたが、波乱万丈の釣行となりました。
5時30分に開店、受付。キハダ船の舟形には4隅のみ4名しか入っておらず、谷間に当たった?それともコマセキハダとしては例年ならば終了していても良い時期だから少ない?
理由は判らないが、このままならば釣り人としてはオマツリ回避等の面でメリットが大きいが、反面でコマセが効きづらく、取り込みの際の不安もある。フリーの当日客が来るかもと思ったが、この日は増えずに定刻の6時30分に片舷2名ずつの計4名で出船となる。
40分程度で釣り場の小田原沖に到着し、程なくして流し釣りを開始。水深100mくらいに小さな反応が出ていたが、浮かせて食わせるのでタナは水面から70m。
今回の仕掛けは前回のフィードバックでテーパー無しのストレート。長さ15mなので反応が出ていない際の投入は魚にコマセの存在を知らせるため、指示ダナよりも17m下からコマセを出し始める。
すると間もなく「キハダが船の周りでコマセを食っているから、今日は食うよ」と、船長が告げる(予言・その1)。
キハダが船に近寄って来るのは何回かあったようだが、9時過ぎに船下に入ってきてビッグチャンス到来。探見丸にも明確な反応が映し出されて血圧は急上昇!!
しかし、10分ほど続いたチャンスは残念ながら沈黙に終わってしまい、次のチャンスメイクのため、いつもよりも短めの5〜7分ピッチで30分ほど投入を続けていると探見丸に反応は無いが穂先が変な動き。
ふわふわとしていた穂先がグッ、グッと段階的に締め込まれる様になり、オマツリかもしれないが念の為アワせをくれると確かな重量感での引き込みに変わる。待ちに待ったキハダらしきアタリで、船長にアタったと大声で知らせる。
グワーーっと200mはラインを引き出して走るものと思いきや、90mくらいでストップ。キメジか!? いや、直近での釣果報告は無いし、バットに伝わる重量感は明らかにキメジのそれでは無い。
幸いラインの出方がほぼ真下だったので、早めにサニー商事のマグロリング(ピンク)を投入。水深60〜80mの攻防の中でエラに嵌まるようにさせる。
そうして40mを切る頃にはリングの効果か反抗も弱まって来たので、リールのラインを手で引っ張って取り込みの体制に入る。
人数が少ないので久し振りに自分でハリスを手繰る事になったが、不安そうな表情を察したのか、船長が「多少暴れても強引に手繰ってしまう様に」とのアドバイスを告げる。
そうして巻き上げ完了。リーダー、次にハリスを掴んでキハダを引き寄せると水面下に姿を見せたのは想定よりも大きな推定50キロ級の良型。
あと2回転ほどか、詰めに入った瞬間に未だ十分に体力の残っているキハダが大暴れ。アドバイスは吹き飛んでしまい、ついつい手繰る手の力を緩めてしまうとキハダは再度走り出してしまう。
すると次の瞬間、ブチっとか、バチっとかいう嫌な音を立ててPE10号がラインブレイク。いつ走られても良いようにドラグは緩めてステンカンもフリーにしておいたが、ラインの十分な回収が出来ておらず、キーパーから離して頂く際に穂先にラインが絡んでしまっていた様子。
十中八九は獲ったと思われた状況からのバラしに、船上はひとしきり沈黙が続き、船長の苦笑いで時が動き出す。
「ハリスは手繰り続けて緩めると良いことは無いよ」と、何度も聞いた筈の船長のコメントが今日は重たく感じる。
使われ無かったギャフとモリが船縁に立てられたままで出番を待っている様なので、10分後に戦線に復帰!!
それからも何度か船の周りでコマセを拾っている様な反応が船の魚探には映し出される様で、波状で飽きない程度の刺激が続く。
「キハダが再度、船の周りでコマセを食っているから、また当たるよ」と、船長が告げる(予言その2)。
探見丸の潮位グラフに目をやると13時過ぎに満潮になる様に見えたので、スマホで調べ直すと満潮は13時30分頃。
時合に口を使うと可能性もあるかと、そのタイミングに合わせて仕掛けを投入し、食いタナの付近に集中的にコマセを撒く。
すると同じタイミングで風が南に変わり、いい感じでコマセが船の外側に払い出す様になる。
すると穂先がハネる様な変化があり、次にグググと抑え込まれたのでアワせをくれると今度は一気に走り出す。1本目とは異なり走らせて疲れさせる作戦でドラグは少しだけ緩めにする。
船上は今度こそ獲るという雰囲気に被われていてプレッシャーが半端ない。(^_^;)(^_^;)
ランは180m程度で収まったのでドラグを良い具合に締めてファイト開始。すると今回のキハダは寄せられるのを嫌がって、二度三度の強い抵抗をみせる。
そのうち水圧の高い水深を嫌ったのか、船から離れる方向で表層に向かってダッシュ。トローリングしているかの様なヤリトリになってヒヤッとしたが、船長が船で追ってくれてリーダーを掴みハリスを手繰れる状況になる。
ハリスを手繰ると掛かっていたのはオダモン級には程遠い大きさで、暴れっぷりからは想像もつかなかった型だったが、自分自身で2本目のギャフを入れて無事に船内へ。
後検量35.3キロでした!!
その後、投入の合図は出たが、当たらずタイムアップ。型は小さめでしたが1本目をバラしてしまったので、無事にゲットできて本当に良かったです。
【今後の見通し】
例年は11月の初旬〜前半に終了するコマセキハダ乗合ですが、今年は高めに推移した水温や群れの残存状況により12月の頭までは楽しめるかもしれません。
翌日の23日はヒット4回、45.3〜63.3キロが3本上がったとの事です。
心残りのある方、諦め切れない方はラストチャンスに賭けてみては如何でしょうか!?
つり具のブンブン厚木店ではコマセキハダの専用ロッドやリール、仕掛け類を豊富に取り揃えておりますので、是非とも ご来店願います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。