利根川本流でハコスピ ~ハコスチはスピナーで~
使用した釣具
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- 釣竿
- レイズRZ772S-ML
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- リール
- ステラC3000MHG
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- ルアー
- ARスピナー、チェリーブラッド70MD、75MD、リュウキ60S、70MDF、バックス、ヘブン
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- 道糸
- OE0.6
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- ハリス
- フロロ8lb.
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- その他
- ランディングネット 70ストレート
コメント
こんにちは、狭山店の碇山(いかりやま)です。
今回は関東で本流といえばここ!『利根川』にやってきました。ヤマメ、利根鱒、サクラマスを本格的な本流で狙える大河川。
その中流域でオフシーズンに行われる冬季釣り場としてニジマスが本流に放流されているのが今回の舞台です。
またそのニジマスも群馬が産んだ釣り専用魚、強烈な引きとジャンプに美しい容姿と、パワー・美を兼ね備えた箱島系スチールヘッド『ハコスチ』釣り場でもあります。
午前8時前より河川敷にて遊漁券販売後、各自車で移動していく程の広大なポイント。
しかし事務所前も釣れるので、ひとまず近場から様子を見てみます。
川は岸際の様子から増水&濁り気味?足元から深く強い流れでとても立ち込めるような感じでは無く、ほとんどの人が対岸のシャローエリアから狙っているので、この右岸を選択したのはハズレだったか…
釣り人は少ないが、魚は遡上すると言われる穴場的な上流へ向かう。
河川敷には大小様々な丸い石とそこらじゅうに群生するくっつき虫爆弾が、ハイブリッドウェーダーのネオプレーン部分に大量に付着していく…
ようやく右岸側がシャローエリアのトロ場になった場所に着いて適度に散在する岩とヨレ付近を狙う。
ここ一番と思われる大岩の際をチェリーブラッド70MDでドリフトしていくと…
ゴン!…根掛かりで戦死。
さらに上流を目指すが、川は渡れない水深と強い流れ、岸際は茂みと渓流ミノーぐらいある巨大な棘のある植物。
脱出不可の茂みが続き、結局かなり大回りして上流から再エントリー。
対岸にいい感じの流れと深みが続き良さそうなポイントですが…ここでも岩のヨレにスプーンが根掛かりし戦死。岩に擦れラインも痛みやすいので、タイトに攻めれば攻めるほど消耗も激しい。
しばらく川を下るが反応なし。
ここは意を決して対岸へ渡る。
瀬の中を水深と流れの強さに注意してルートを選択し、辿り着いた対岸。
落ち込み付近を狙うがここも不発。茂る葦が足に絡みつき行く手を阻み、さらに体力を奪う。滑りやすい玉石と堆積した泥に足も取られ、深くて陸上の茂みを行くしかルートもなく、さらに体力が奪われる。ようやく歩ける程の水深になり、ここからは流れに乗って川の中を下る方が浮力と水流で疲労も軽減…しかし止まると結構な流れなので要注意。
ようやく最初の下流に戻って来たが、ここからもう一度対岸に戻らないと行けないので、次の瀬で中洲を経由しなんとか最初の右岸側へ到達。
午前中は約6km程の藪漕ぎと河原歩き、瀬渡りに費やし体力は限界。水分とカロリーを摂取して、午後は近場へ再エントリー。
よくよく見ると、ほとんどの釣り人がこの辺りに集中し、釣りやすい左岸川に特に多い。放流量も多く、魚も溜まる場所なので午前中のポイント選択は失敗でした。
午後はこの激戦区でスペースを見つけてやってみる。
急流の中、大岩周りを攻めていくが、反応もなく午前中の疲労が相当効いているようで明らかにエネルギー、カロリー不足と襲う睡魔…そんな中、隣の餌釣りの人がようやく1本ヒット!
ここでやる気を復活させ再び丹念に流れの中を狙い続けるが…やはり反応なし。
ちょっとルアーを変えて移動でもするか…と、最近何かと好調なARスピナーに変更。散々打ってきた流れのヨレにドリフトして流した1投目、穂先に魚震が!
なんとルアーを変えて1投目、そしてまたしてもARスピナー!
ヒット後に激流の中で激しくジャンプを繰り返す魚…ハコスチだ!激流でも跳んで走ってと暴れるハコスチの引きは最高ですが、とにかくようやく掛けた1匹を慎重に寄せてランディング。
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37cm程のハコスチ。ようやく苦労が報われる。
そこから少し移動しつつ下流を攻めていく。
岩裏のヨレに40オーバーの個体を発見したが、こちらに気付いて流れの中へ消えていく。どうやらこういう場所に魚は入っているようだ。
そっとダウンストリームで通してくるが反応しないので、一旦下流側へ回ってさっき魚がいた場所へアップストリームで引いてくると…一撃でヒット!!
コレはサイズも良く一気に流れに乗って走るのを下流へ追いかける。ようやく寄せてランディング体勢に入るが流れが強すぎて寄らない…魚を無理矢理上流側へ誘導して下流側からネットですくい取りようやくネットイン。
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45cmぐらいの良型ですが…流れが強すぎて魚を留める場所もなく正確にサイズは測れず。
ARスピナーが沈黙を破り怒涛のヒットですが、まだまだ終わらない。
さらに下流を沖の流れにドリフトさせて、岸際の流れに乗せてダウンでゆっくり引いてくると…
小型を追加。久しぶりな小さいサイズでしたが、まだまだ終わらないARスピナー。
次の一投、同じように流してダウンでゆっくり引いてきたARスピナーにまたしてもヒット!!
今度は…デカい!
激流で掛けた魚がさらに流れに乗って走るのを下流に下りながら回避して寄せていく。
ようやくし射程圏内に入るが、やはり流れが強くネットを伸ばしても届かない。再び上流側に魚を回して、自分は下流側に回り尻尾からすくうしかないが、その間何度も走られてては下流に移動して仕切り直しに。
ようやくネットに収まった魚は…
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デカい!よりも太い!激流で正確な測定は出来ませんでしたが、50cmクラスの筋肉質な魚。
ブラウントラウトを思わせるような茶色い体色と、何よりも美しいレッドバンドに頬は更に赤く染まる。
雄のワイルドレインボーのシャクレた顔もド迫力!
夕まずめ、ARスピナーに変えてから1時間少しの間の怒涛のヒット。神流川でも感じたが、今回で確信。ハコスチはスピナーがお好きなようです。ハコスチ釣るならスピナー、ハコスピですね!
夕焼けの利根川本流と奥に聳え立つ群馬県庁