今年最後の渓流へ向かう ~湯けむり温泉鱒釣り事件~
使用した釣具
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- 釣竿
- カーディフNX50UL
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- リール
- ストラディックCi4C2000HGS
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- ルアー
- バックス5.1g、スピアヘッドリュウキ50S、ザッガーF1 50、イーグルプレイヤー50slimGJ、チェリーブラッド70MD、マーシャル渓4.8g
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- 道糸
- PE0.4
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- ハリス
- フロロ6lb.
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- その他
- 当日使用ルアーと自作簡易ワレット&ルアー交換ベース
コメント
こんにちは、狭山店の碇山(いかりやま)です。
今回は栃木県は那須塩原の箒川に初挑戦して来ました。
キャッチ&リリース河川としても有名で、冬季は年明けまで渓流釣りが楽しめます。また大型ブランド鱒『頂鱒』の放流もあったようなので、渓流で思わぬ大物の可能性もあります。
初場所の為、情報も少なくどのタックルとルアーで行くべきか迷いましたが、神流川と同じく渓流用のショートロッドで挑みます。ニジマス=軽いスプーンや神流川でも良かったマジックジャーク用の軽量ミノーも投げたいのでスピニングをセレクト。
この時期の渓流…雪の中での釣りを期待しましたが、現地は日陰に雪がある程度で、それよりもめちゃくちゃ温泉街で至る所に沸き立つ湯気!観光地の温泉街を流れる渓流での湯けむりネイティブトラウトです。
駐車場から釣り場を望むと、早速先行者がルアーで釣っている!これは期待出来そうです。
岩と砂利が混在するエリアと川底が岩盤にスリットが絡むエリアが入り交じる中、魚が潜んでそうな場所を打っていく。
ついついイワナやヤマメのように釣り上がりながら上流に投げるアップストリームの釣りをしてしまいたくなるが、ニジマスはゆっくり見せて食わせるのが良いのでクロス~ダウンストリームの釣りになるので、それを考えた歩き方、ポイントに対するアプローチやポジションが大事になります。
クロスでバックス5.1gを流しながら、深みの終わり、瀬が始まる直前を地形に合わせてU字に流して行くと…出た!!
幸先の良いヒットでしたが、よくあるアレです、1匹目はバラすってヤツ。浅瀬で暴れてそのままお帰り。
少し上るといい感じの深みに魚が溜まってそうな気配がムンムン…
そのいい場所をいいコースで通したいので、さらに上流にポジションを取る。そしてそのままでは岸沿いの浅いコースを通ってしまい追わせる距離が少ないので、少し立ち込んでから下流を狙い打つ。
ルアーは引き継ぎバックス5.1g。浮き上がりにくいスプーンなので深みも引きやすい。
瀬の始まりから緩い深みに入る…スコーン!…ドスン!!一瞬抜けた後に走る衝撃、ヒットする瞬間はコレだからたまらない。そして同時に悟る、この重み…ヤバいヤツですね。
直後に強烈に疾走する魚、瀬に下られてはアウトと直感し、一気に下流側に走ってポジションを入れ変え魚が上流の深みにしか逃げれない状況を作り先手を取る。流れをものともせず、強烈なダッシュを何度も繰り返す。
しかしこちらはさらに深みに入水して距離を詰め、行動を制限していく。
ようやくネットに収まる魚体…
ネットのフレームに収まらないサイズ、そして何よりも太い!
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バックスを丸呑み!
ファーストフィッシュがド迫力の極太ニジマス!尾鰭も綺麗に尖った三角で遊泳力もハンパない!これがこの重量で流れの中を疾走するのだから…堪らない。
少し時間を置いて、再びさっきの場所に入り直す。
ポジションは同じ、下流にキャストしてダウンでゆっくりバックスを引くと…1発でヒット!
今度はこちらの立ち位置側の岸沿いの落ち込み付近。立ち位置が悪ければ追わせきれず食わせられない魚だ。
まだ出るか?
今度はまた少し時間を置いてミノーを試す。
スピアヘッドリュウキ50S。シンキングなのでちょっと深めや流れの強さ次第で泳いだり真っ直ぐ引けたりと、スプーンよりもピンポイントを狙いやすそうだ。
今度はクロスで対岸の岩陰から誘うと手前でバイトあり。次の1投…対岸の岩の出っ張りでのヨレでヒット!
魚が溜まってるようで、まだ出そうだ。
今度は以前神流川でも良かったザッガー50F1を試す。マジックジャークやボトムから一気に浮かせるディープライジングも試すがどうも反応が悪い…ならばとコイツもゆっくりダウンで引いてみる。
めちゃくちゃ釣れるが、飛距離が出しにくいこのルアーですが、ここでもポジション取りが大事。一番深いところを効率的に長く引いてくる、その為に上流の瀬の中に立ち込み、ルアーも流れに乗せて下流へ流せば飛距離問題も解決。あとはゆっくりボトムを意識して引くだけ。
すると…
ザッガーはやっぱり釣れる!
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しかし1つ問題が…1フック仕様でフックもエリア仕様ままだったので極細フックが曲がる、バレる。途中イーグルプレイヤーslimGJでも釣れたが、途中でバラシ。
フックもネイティブ仕様に強化しておくべきと後悔…替えフックもコイツに合うサイズは車の中…
カラーも大事なのか?お気に入りのパターンはブランクモデル(無塗装)に自分でアルミとアワビを貼った物
何色かパターンを作ったがどれも釣れる。種類の異なる輝き、明滅効果、細く見えるシルエットがいいのかも?(是非こういうカラーを定番で作って欲しい…)
そこそこに釣れたので今度は下りながらポイントを探していく。
所々いい所はあるが、なかなか釣れない。やはり魚が溜まりやすい場所があるようです。
同じく大きな落ち込みでは上流にポジションをとってザッガーをダウンでゆっくり引いてくると、またしてもヒットしたがやはりフックの問題か?バラしてしまう…このパターン用のルアーとフックシステムを仕上げて来る必要がありそうなので、また研究しておきます。
その後はダラダラと続く連続したチャラ瀬。
目に見えて良さそうな場所はなく、あんまり魚が居そうにないが…逆にこういう場所は狙わない人が多く釣れることが多い。
流れが早めなのでスプーンもスリム形状のマーシャル渓に変更。ミノーのようにも使えるスプーンです。
これを点在する岩とヨレを通るルートを計算してクロス~ダウンで流しながら引いてくる。
すると結構手前の岩陰を通った所でヒット!!
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浅瀬の岩陰で擦られ暴れるのを流れに逆らい寄せてランディング…ガッツリ食ってます
この魚もですが、非常に綺麗な個体が多く、ヒレも綺麗でよく引きます。
ある程度下流まで釣り下り、本年度の渓流は終了。イワナやヤマメを狙う春~秋の渓流シーズンだけでなく、冬期釣り場でニジマスを狙う秋冬の渓流セカンドシーズンとして通年渓流を楽しめる釣り場も多く、ネイティブトラウトファンには休む暇もありません。
今回訪れた箒川もなかなかポテンシャルも高く、綺麗な景色に美しくパワフルな魚が遊んでくれますので、チャレンジしてみて下さい。
今回導入した自作アイテム
試作品①フロントポケット用即戦力ワレット
よく使うルアーはベストのフロントポケットに入れるのですが、その際に便利なスルッパ等はプラグには最適ですが、スプーン用がいい物がないか…と模索。
ウェーディング中にワレットを出してスプーン選び…手間もスプーン落下のリスクもあるので極力スムーズにしたい。
そこで考えた試作品。スプーンを革の穴に掛け不安ならベースのスポンジまで刺せばさらに落下のリスクは減る。
フックホールも多数用意し、スライドスプーン等のタンデムフックにも対応。後々フックファイルのようにまとめてバインダー形式に出来るような穴も設置済み。
試作品②ルアー交換ベース
ルアーを交換する時も凍える指、ウェーディング中はルアー落下等のリスクを伴う。
そこでルアーを仮置き出来るベースを作成。表はプラグ用、裏面はワレット同様の革製フックホール付きでスプーンもシングルやスライドスプーンのタンデムフックも対応。
落下防止の補助にセンターにはタックルハウスのマグネットルアーホルダーも内蔵。
ベースのスポンジはフックを指すことも可能で、トラウトの型どった形状で目の部分にもマグネットを内蔵し大型プラグのフックをさらに保持してくれます。