こんにちは

名古屋小牧店の碇山(いかりやま)です

9月末で渓流等トラウトフィールドが禁漁を迎える場所が多い中、11月初旬まで狙える湖、通称“天空の湖 野反湖”へ。

野反湖の魅力はいくつかあるが…

まずは標高1,500mのダム湖なのですが、とにかく景色が綺麗すぎる。高山植物と湖岸は遮るものもなく開けた山の上に澄んだ湖。ここで釣れる空の青を写したような青に染まるブルーバックレインボー、そして群馬県が誇るハコスチ(箱島系スチールヘッド)が狙える。特にハコスチは魚体が美しくヒレの欠損もなく美しい魚体と、掛けたら強烈な引きと豪快なジャンプが魅力。サイズも40～60cmのワイルドなヤツがいるので60クラスのジャンプとダッシュは暴力的です。

グリップの短い竿では掛けた瞬間にグリップが吹き飛び伸されるので、ハンパな竿では主導権も握れません。

去年何度か訪れ、10月に2回来た時には爆裂したので遠のいてしまったがこの時期に今年も行きたいと思ってました。

ちなみに去年釣れた一部の釣果

こんなやつが飛んで跳ねてダッシュしたら…たまらんです。

そしてもう1つ

去年の野反湖最終戦では産卵を意識した魚がルアーに反応しなくなり、その中で唯一異常に反応を示し、他の場所、湖や河川でも実は効くルアーがこれ

ザッカーF1

グリグリジャークとかマジックジャークとか管釣りで有効な技。これを応用するとネイティブでもハマります。ヒメマスなんかはめちゃくちゃ効きます。それをハコスチ用にサイズアップ&強度アップしたものを好きな色に塗って来ました。アルミ、アワビもちろん貼ってます。

深夜車を走らせ、最短ルートは前回昼間帰り道に通ったが標高差1,100mの登り道あまりにも険しい夜の峠道は体力的にもしんどいので回避し迂回、それでもこの時期既に夜間は気温2℃凍結注意の警告が。

夜明け前の現地に到着。

遥か雲の下の下界を朝日が照らし始める。

野反湖は標高1,500m、当日の気圧850hPa、低気圧で天気悪くて…なんてレベルでない低さに頻繁に頭痛も発生。そして何より平地と比べとにかく気温が低い、1～2ヶ月は季節が違い、防寒を着込んだ朝の気温2℃…さてやるか！

野反湖は日の出から日没まで釣り可能。準備をしてポイントに入るが、予想通り浅い。

最近見る動画では釣りをしてるポイントが昨年よりもかなり本湖側になっており、もしかしてと思ったら流れ込み付近は土砂が堆積して良かったポイントも埋まって浅くなってる。

しばらくやってみるが気配が薄いので、対岸に渡って深い場所を狙う。途中高所から見るとやはりかなり浅くなっており、岸際に時々回遊する姿も見える。

餌釣りのブッコミ仕掛けが多く、そのエリアを回避して水深のある場所を狙うと、岸際を引いてきた時に小さなアタリと、対岸まで遠投してフリップ、着底を3セットしたあたりでフォール中にもアタリがあったが掛からず。

足元にイワナ(禁漁中)も見かけたのと、餌釣りが数匹釣ってたのみとフライやルアーは不発のよう…

そろそろ眠気も限界なので昼前に一旦休憩…お湯を沸かしてラーメン食って一眠り…

午後はポイントを移動して水深のあるダムサイト側へ。さらに今日はかなり渋いと予測して、タックルも調整。PE0.6を巻いてるスプールからPE0.4に変更し、スナップ等パーツも小さくし出来るだけ繊細なセッティングに。

かなり水深があり、回遊の魚が狙えるので流れ込み付近のスレてる魚より期待出来そうですが、雲行きが怪しい。山の天気は変わりやすいと言いますが、標高ありすぎると、山に雲がぶつかればもうそこは雲の中…雨です。

斜面を駆け上がる雲が湖面に溢れ落ちると、雲が湖上を走り抜けていく。完全に雲の中に入ってしまうと…ホワイトアウト…真っ白の景色の中、ひたすらスプーンを投げ倒す。

スプーンを変え、レンジを細かく刻み、扇状に広範囲を探る。カウント30秒近い水深ですが、何故かここでは10秒前後のレンジがよくあたる。

しかしなかなかアタリもないま時間は流れ、タイムリミットの日没まであと少し…重めのスプーン、バックス12.3ｇでカウント10秒のレンジを引いてきた所、突然の暴力的なカウンターを食らう！来た！！

そこそこいいサイズのハコスチの引き！1年間待ちに待ったこの瞬間！…でしたが突然重みが消える

バレた？切れた？…まさかのスナップが伸びてる

弱ってたスナップというのもありますが、極限まで軽く細いスナップに重いスプーン、ハコスチの暴力的な引きに捻りに耐えきれなかった様子。スナップもしっかりチェックしておくべきでした。

終了数分前の悲劇に立ち直れずギリギリまで投げ倒すが追加バイトもなく終了…

明日に備え夕食の準備…車内でパスタは吹きこぼれ要注意です。

明日は晴れ予報、もう少し暖かくなる事を祈って寝袋にくるまって明日を待ちます。