大物釣り師の集まる島々、トカラ列島に今年も釣行してきました。
6月8日の夜に鹿児島港を出発するフェリーとしまに乗り込み、翌日の午前中に島に到着。同行者の森さんとキャンプ場へ向かいます。
キャンプ場には数人のアングラーがキャンプをされておられ、話を聞くと、昨日、一昨日と状況が良く、GTがヒットしているとのこと。さらには、大型のイソマグロが回っているらしく、ラインブレイクが多発、20キロあたりまで締め込んだドラグ設定でもまったく魚の走りを止めれなかったとのこと。

色々と島をまわったり、ルアーをチューンしたりしていると夕方になり、釣りを開始します。ルアーはオシアペンシル別注平政220Fをシンキングにチューンして使用。辺りが暗くなるにつれ、トビウオの気配が濃くなりはじめます。

しばらくして、トビウオが何かに追われ始め、すぐにその方向へキャスト。5秒ほど沈めてゆるくジャークを繰り返していると、「コツコツ」というアタリが発生。カーブフォールでドラグを引き出されるのを待ちますが、何もおきず。次のジャークをすると、ルアーの抵抗がなくなっています。ラインを巻き取ると、ルアーは付いておらず、240LBのリーダーがプッツリ。おそらくサメに噛み切られたようです。

気をとり直し、オシアペンシル185Fをシンキングにチューンして、キャストを繰り返します。夜の9時頃、港内には大量のトビウオが押し寄せ、いつヒットしてもおかしくない状況になります。すると、スプールの回転音が聞こえ始め、見に行くと同行者の森さんに魚がヒットしています。ラインが凄まじいスピードでスプールから引き出され、止まる気配はなく、森さんもハンドドラグで魚に圧力をかけるも、魚は止まらずラインブレイク。大型魚が回っているみたいです。

その後キャストを繰り返していると、「ブルブル」という、トビウオにルアーがあたっているようなアタリがときおりあります。初めはトビウオと思っていましたが、途中からトビウオではないと気付きます。特定のコースを通すと必ずそのアタリはあり、ルアーを甘噛みしているような感覚。たまに「グングン」と、くわえてゆっくり持って行こうとしているような、そんな感覚があります。ボトム付近を攻めていたため、根掛かりを恐れて、フックを背バリ使用にしていたのがノラない理由だと気が付き、リアにシングルフックを取り付け、再度アタリのあるコースを通します。

するとさっきと同じアタリが発生、ボトムをスローに巻いて3秒カーブフォールを数回繰り返し、しばらくルアーに追わせてからの食わせのロングフォールに変えたタイミングで、待望のヒット。

「コツコツ、グングングン、ギュギュ、ギューーーッ」

数年前に、イソマグロがヒットしたら、魚が走り出したら止めれないとのことで、加速する前に止めてしまわないといけないと、大型イソマグロをキャッチされてる数人のアングラーに教わっていたため、ドラグも15キロ近くまで締め、さらにハンドドラグで魚に圧力を初めからかけます。それでもスプールからラインは引き出されていきますが、勢いはそこまでなく、ラインの出かたからスピードにのれてない感じがします。なので、スプールを強めにおさえ、止めにかかった瞬間、ラインテンションが抜け、まさかのバラシ。ルアーを見てみると、フックがグニャリと曲げられていました。

自分の中でこのフックの太さなら大丈夫だろうと思っていたのですが、魚のパワーは想像以上でした。この日はその後何もなく終了となりました。