厚木店の川口です。いよいよラス前(予定)となった「とことんアマダイ」です。同じ港からシーズンを通して出船して竿を出す事により、序盤〜中盤〜終盤におけるアマダイの状態と、その攻略法(タックルや仕掛けのチョイスやタナの取り方、効果的な誘い方など)が随分と判ったので、お客様からの質問や相談にも、より詳しく対応できる様になったかと思います。

１４回目(今回)の釣行ではガン玉が活躍するシーンが多々ありましたので、そこにフォーカスしてレポートさせて頂きます。

３月７日、前日のシケの余波を考慮してか、アマダイ乗合は右舷３名、左舷２名の大名釣り状態。今回も色々と異なるパターンを試したいので、船長に許可を頂いて２本出し。

平塚沖観測塔のデータでは風は強いものの波高は予報よりも低めのため、胴の間はライトゲームＨＨ１８５。船尾側は初のチョイスとなるリーディングネライＭＨ２３０。ネライのＭＨはオニカサゴやライト中深海釣りにも対応可能な秀逸なロッドだが、船の上下動や左右に振られる事も想定して仕掛けは長めの２.４ｍとして始めからガン玉(Ｇ２)を打つ。

仕掛けが左右に振られてフケた場合や波でハネ上げられた際、重めのガン玉を打っておくとアマダイの泳層まで付けエサが戻る時間の短縮が期待できる。

ＨＨ１８５の方は標準的な長さに近い２.２ｍでノーシンカーでスタート。実釣開始後の潮流等によってはガン玉を使用する。

アマダイ乗合は定刻よりも早い６時３０分過ぎに出船し、定番の真沖６０ｍダチから実釣開始。すると程なくして右舷ミヨシ氏が幸先良く本命をゲット。

更に右舷ミヨシ寄りをメインにポツポツとアマダイが船に取り込まれるが、自分のロッドは沈黙したまま。観測塔のデータ(風向きも潮流も北東)から覚悟はしていたが、左舷トモの自分はパーフェクトな潮下状態。先週は「神風」が吹いて(笑) 潮上となったタイミングから、アマダイを１１連釣できたが今日はその可能性は無さそう。

結局、真沖ではアタリを出せずに船中唯一のボウズ。船長は深場も流してみるが本命の姿を見れず、このところ状態の良い平塚沖へ移動。

先週、連釣したポイントだけにイメージは掴みやすく、アタリの出たパターンを試して何とか中小型の３匹を手中にしてボウズ脱出。

暫く流すとアタリが遠くなったため、花水川河口を通り越して大磯港沖の８０ｍダチに移動すると、投入直後のライトゲームにアタリが到来。本命をゲットするとリーディングネライにもアタって中型のアマダイを追釣。

３発目を期待するもアタリは無く、底ダチを取り直してみると２ｍ近く深くなっている。潮流が緩い状態にも関わらず、比較的短い時間だったので勾配のキツめの駆け下りポイントと判断。

付けエサがフワフワ沈む設定のままでは、アマダイの食いダナまで届かずじまいでタナボケしてしまうと想定して、ネライの仕掛けにはガン玉(Ｂ)を追加し、ライトゲームの仕掛けにはガン玉(Ｇ２)を付ける。

また、駆け下り分を考慮して底ダチを取り直す際の長さを１.２ｍ程度に変更すると連発とは行かないまでも、潮上サイドが釣れ残したと思われる個体がボツボツとヒット！ そして、この筋を流し終わるタイミングでツ抜けを達成！！

更に１３時３０分の沖上がりまでに３０センチ級主体に３匹を追加して、終わってみれば先週と同数の１３匹を揃えて竿頭でした。

終始強い風で釣りづらい中、型物は出ませんでしたが船中５名でトータル３８匹。スソでも３匹釣れたので、結果良ければ全て良しの一日でした。　

尚、ツ抜け後の３匹のうち２匹は平場の(水深の変化の少ない)ポイントで、前々からやってみたかった実験を遂行してゲット。上バリの長さを下バリと同じくらいにして、片方にガン玉(Ｂ)を付け、もう片方はフリーで、どちらにアマダイが食ってくるか試してみました。

結果、この日は２匹ともガン王無しのハリに食って来ました。うち一回はガン玉付きのハリにはガンゾウビラメが付いていました。ほんのお遊びですが、ご参考まで。

沖右衛門丸２８号船の浜守船長、同乗者の皆さま、厳しい風波の中、お疲れ様でした。

【今後の見通し】 

この日は攻めませんでしたが、１００〜１２０ｍラインでの良型狙いが本格的になっています。低水温期に入ったせいかテクニックで釣果に差が出てしまう様な状況ですが、引き出しを増やすには最適な時期です。一方でアマダイは脂の乗りも増して非常に美味です。

乗合船は３月くらいまでは継続されると思います。煮付けると美味しいムシガレイは春の産卵を迎えて活性も高くなり、家族分の数を揃えるのも可能かと思いますので楽しみも倍増です。

つり具のブンブン厚木店ではアマダイ釣りに対応した竿やリール、仕掛け類を豊富に取り揃えております。是非とも ご来店願います。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。