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禁漁直前河川の釣り納め③大岩魚の大いなる罠

サイズ
27 cm
イワナ9匹、40upラインブレイク
ヤマメ14匹

名古屋小牧店碇山篤志

魚種
釣り方
場所
サイズ 27 cm
釣行日 2024-09-06
天候 晴れ

コメント

こんにちは

名古屋小牧店の碇山(いかりやま)です。

 

禁漁が迫る飛騨高山での渓流釣行も3日目。

当初は御母衣湖も挟んで庄川水系を狙おうかとも思ってましたが、2日目宮川本流を満喫し、支流に行けなかったのと、移動時間(睡眠時間)も勿体ないので再び宮川下流漁協エリアに留まることに。

本日は最終日、気になっていた支流の小鳥川へ行ってみる。

 

イワナが多い河川のようで、そこそこサイズも期待出来そう。

 

釣り場に着くとすでに2人のフライマンが。今まで鮎釣りとバッティングすることは多かったがここは鮎っぽくない場所が多く、他の場所でもフライマンがいたので、ライバルになりそうです。

 

少しポイントをズラし移動。オーバーハングやバックスペースの少ないフライが攻めにくい場所からエントリー。

しばらく歩きポイントに入って気付く…あっ明るい!?偏光を忘れてきた、後で車に取りに帰るか…とりあえず数投

と早速Dコンタクトにヒット!!

 

いきなりいいサイズなイワナ!幸先良いスタート。

そしてここで気付く!おでこのメガネでデコデコデコリーン…帽子の上に偏光サングラスを乗せてたことに…

忘れ物なく一安心、そのまま川を遡上して行きます。

ここからイワナが絶好調!

同じポイントから何匹も反応があります。

全体的に押しの強い流れなので対岸に向けてキャストしてクロス~ダウンクロスで引いてくると広範囲を効率よく探れ岩の裏を通過する度にイワナが付いてきます

この流れの為か?人の気配も消えるのか?足元まで追ってきたイワナがしばらく足元でウロウロしてることも。

同じエリアで22cm程のサイズのいいイワナを3本程追加し絶好調。

そんな中、立ち混んでる側(道路と反対の山側)からはドスーン!!と重い銃声が2回響く…あー怖い怖い、チリンチリンと鈴をいつもより余計に鳴らして進みます。

 

急流、小場所が続くとイワナもサイズダウン…

しかしその分小さいながらヤマメが増えてきた

 

 

岩と落差か連続するエリアを抜けると開けた場所に。浅く緩めの流れと岸際には深みとオーバーハング…

ここでフローティングミノーにチェンジ。

スピアヘッドリュウキのフローティングを試してみる。

 

ちょっとした岩陰のヨレから出ますね~

今度はオーバーハングを狙う。

いかにも何かいそうな雰囲気…

岸際ギリギリに着水し水面で誘い浮かせて止めると…大きな黒い影が浮いてきてパクリ…出た!!

今日1番のサイズのイワナで27cm!

何食ってるんだ?っていう感じのボテっとしたお腹。

 

ここから上流は逆に川幅が狭くなり非常に押しの強い急流が続く。

水深も膝~腰まであり、大岩が点在し、気が緩むとドンブラコと下流まで流されそうです。

実際魚を釣って座って撮影中に膝下から流れに持っていかれて12時から5時方向までくるっと足が流され体勢を大きく崩されたり、遡上中に滑った拍子に体が浮いてグリップが効かなくなり体が回転しそうになりました。

 

ここからはヘビーシンキングミノーの出番です。Dコンタクトに変更し流れを打つ。

こんな中でも魚は食ってくるのか?しかし魚はいる!

アップストリームで投げてもすぐに流される、気付かせられずアピール出来ない。魚もこの流れの中に出て捕食するのは体力も消耗するのでリスクでしかない。

そこで狙いを完全にダウンストリームに変更。

対岸ギリギリに投げて流し込み、いい岩の手前、真裏、後方のヨレにルアーを送り込みそこで留めてアピールさせる。すると面白いように魚が出てるく出てくる!

岩の手前、や後方のヨレではヤマメのヒットが集中し、割と広範囲に追ってくるイメージ。一方岩の真裏のピンポイントではイワナが食ってくるイメージでした。

ここまでイワナVSヤマメの引数勝負では、前半圧倒的にイワナ優位でスタートし8~9割ぐらいイワナだったのが、後半にヤマメが一気に追い上げ、イワナの匹数を超えヤマメ2桁台に突入!

 

さらに激しさを増す流れ。川の中を歩くのが困難な水押しの強さになり、岸際の葦に捕まり葦をかき分けて進み、横に流れる浅い支流経由で進んだり…細く浅い支流にもちゃんと魚は潜んでました。

辿り着いた先にここは通れないな…というような今日1番の川幅の細さと深さ、水押しの強さ…

しかしそんな中に見えてしまった

 

本流から逸れた少し流れの緩い深みにアップストリームでヨレの先にDコンタクトを投げると…

 

えっ??

目を疑うような、深みの奥底な見えたのは黒く太い影…ヤバいヤツがいる、ちょっとルアーに反応してた…

 

もう一度…

流れに乗せつつ表面の流れの下にある流れの緩い棚にDコンタクトを落とし込む

流れに乗せつつトンッ…トンッ…と誘いを入れて引いてくる

ゴッ…根掛かりのように止まる、が

ラインから伝わる感触は動かない岩の硬いソレではなく、重量感はあるがソレが生き物である事を悟る

引き込み絞り込まれる竿、うねる振動…ヤバいヤツである事を確認するや否や、先手を取ったのは向こうだった

深みから一気に水面へ向け駆け上り大岩の遥か上を飛び跳ねる豪快なジャンプで姿を現す…

ゆうに40cmはあり、鼻先の尖ったシャクレ顔の立派な雄の大イワナ!!野性味溢れる魚体を見せつけるようなジャンプの後、下流へと一気に駆け抜けていく!

すると今度は激流をものともせず駆け上り対岸沿いを駆け抜けていく。ここでやられては行けない!とこっちも戦闘態勢に入りやり取りするが、激流も止水かのように縦横無尽泳ぎ回るのをどうすることも出来ず…

遂には更に下流へと走られ、S字クランクを曲がるかのように岩の隙間をくぐり抜けてさらに一段下へ走られた所でラインブレイク…

 

度重なる岩場やオーバーハングを攻めラインに傷もあっただろう、もしもちゃんとラインチェックをしていたら?リーダーは大丈夫だったか?多くの疑問と後悔は残るが…

それでも走るヤツを止められたか?激流と深さで迂回した場所をやり取りしながら川を降れたか?岩を飛び越え走り抜けるのを根ズレせずに戦えたか?…捕れた可能性は低いが、万全に備えておくべきでした。

猛烈に走る魚種もいる中でイワナなんでなんとかなるか?と考えも甘かったです…魚の顔と身体付きを見た時に歴戦の猛者であることは瞬時に分かった

ここまでいい釣果だっただけに、ヤツに出会ってしまった為に、夢に出そうな後悔を抱きつつ、残り時間を過ごす。

 

 

その後はさらにヤマメを数匹追加、イワナも岩の裏を通すとヒットしたが、ことごとくバレる。

ちょうど退渓しやすそうな橋に到着。先行者のフライマン2名がいた場所近くまで辿りついたのでここで終了。まだ昼過ぎですが3日間ネイティブトラウトを満喫し、帰り道の事も考え早めの帰宅となりました。

 

飛騨高山の宮川水系はこれで禁漁となりますが、9月末まで行ける河川もあるのでこの悔しさをバネにラストスパートと来期の期待に繋げたいと思います。

使用した釣具

釣竿 シマノ カーディフNX50UL
リール シマノ ストラディックCi4C2000HGS
ルアー Dコンタクト、リュウキ50F
道糸 PE0.4
ハリス フロロ6lb.

ランディングネットカーブ50